5.赤字が出たらどうなるの?
不動産賃貸業を行う上で、金融機関から融資を引く人は多いでしょう。
そのため、赤字は避けたいものですが、やはり不動産を購入した1年目は赤字になりがちです。
さて、その赤字どのような影響があるでしょうか。
不動産所得のマイナスは給与所得などと相殺することが可能です。(損益通算と言います)
ですので、所得税、住民税が下がります。
給与から天引きされていた所得税があれば還付があるかもしれません。
これを利用して、ものすごい赤字を出して、たくさんの還付を狙う人もいますね。
そして、この赤字ですが、青色申告をしていれば、損益通算後も残ってしまう場合には3年間繰り越すことができます。
次に法人ですが
青色申告をしていれば、10年間繰り越すことができます。そして、黒字が出た時に、その利益と今回のマイナスを相殺することが可能です。
つまり、法人税が下がるということですね。
そして、金融機関から嫌がられる赤字ですが、赤字の理由により評価は変わります。
例えば
•突発的に発生した修繕費の影響
•減価償却費が大きすぎるため
•不動産購入時の経費がたくさん発生
このような理由で、突発的な赤字であれば金融機関も多めにみてくれます。
しかし、普通に運営していて、赤字となれば、やはり金融機関は厳しくなります。
•空室が恒常的に多い
•修繕費が毎年よくかかる
•交際費などの経費が毎年多い
このような場合には、金融機関の評価も下がり、次回借入が厳しくなりますので、ご注意ください。